日曜・月曜は愛知にてレッスン。日曜の夜には愛知にしては大雪が降って強烈に寒く、翌日大丈夫だろうかと心配になりました。結果として月曜には思ったより早く溶けてお越しになれない方もなく安心しました。お越し頂いた方も心配なさったかとも思います。お越し頂き有難うございました。

日曜夜。こんな雪、近年の愛知県ではとても珍しいのです
実際愛知県西部には大雪警報が出ていました
相当冷え込んだらしくパウダースノーなのはさらに珍しい

月曜朝の愛知の実家
愛知にしては大雪で雪かきが必要になることもとても珍しく
ただ午後には溶けてしまいましたが
先日購入のオールドヴァイオリン。鳴らすために弾きまくっている。「眠ってしまっているヴァイオリンを起こす」といった表現があって、楽器を購入した時には必要な作業。ヴァイオリンだけでなくギター類でも購入の度にガンガン弾いて弾いて弾きまくる。
レッスンも全てこの楽器でやっているし、空き時間には各練習曲や無伴奏曲を(練習曲や無伴奏曲はヴァイオリンをうまく鳴らすよう工夫されているため)。カイザー36曲、クロイツェル42曲、ローデ24曲、ドント24曲、ガヴィニエ24曲、それからテレマンの無伴奏12曲、バッハ無伴奏6曲、イザイ無伴奏6曲。鳴らすことが目的なので演奏のクオリティ無視だが一気に弾くとなかなか弾きごたえがあります^^;これだけ弾くと響きも変わってくる。
弾き込みに並行して製作者の見当をつけようと図鑑と見比べる。このヴァイオリンは製作者が判然としない。だが誰か、それもかなり腕のある製作者が作ったものであることは確実だ。評価に値しない話にならないレベルの楽器ではなく、図鑑に載りうるレベルの楽器だろうとは思う。
製作者が明確なヴァイオリンは答えが出てしまっていて面白みに欠ける。製作者不明の良い楽器について調べるのは楽しい。図鑑と照らし合わせながら「この製作者かな、でもちょっと違う」→「よく分からん」と結局結論は出ない。骨董の楽しみ^^;
パフリングの入れ方について大いに興味を持っている。

裏板右上のパフリングの入れ方、これだけを見れば「あれ」か「これ」かの「あれ」の形状だよなあ(コーナーの中心に向かわず下向きに向かう。ただ「あれ」でも必ずしもそうなっているわけでもない)。こういうのは偶然ではできるものではない。けれども、他の箇所は「あれ」の特徴とは異なる。



表板側も同じ傾向が見えるのが興味深い。偶然ではないようだ




こういう形状になったのはパフリングカッターをCバウツに沿わせた結果だろうか
理由がわからん・・・

パフリングは全体的に細めに見えるが、途中からさらに細くなっている?
色抜けでそう見える?
これも理由がわからん・・・
もちろんパフリングだけでも黒い色の抜け方、繋ぎ目の形状、合わせる順序、割れ方などひとつひとつチェックする。製作者自身も意識していないような製作上の手順が鑑定の要だ。

継ぎ目は後から入れ直されたパフリングとの境目なので、あてにならず
ただ、入れ直されたパフリングの印象から、黒色が抜ける前の太さが想像できる
ストラディヴァリ風、グァルネリ風の形状は多くあれど、細部を含めた製作方法まで備えたレプリカは少ない。
ヴァイオリンの判別・鑑定は時には都合の良い事実を並べ立てるふわっとした雰囲気で語る人がいるが、そういうものではなく徹底的なロジックのものだ。多くの事実に基づいてロジックを組み立てることで真実に近づくことができる。
自分にできることは無責任な鑑定ごっこに過ぎない。けれども事件の真実を解明しようとする探偵の気分。事実は時には残酷な結末を迎えることもあるが、シャーロック・ホームズになれるか、ワトソン博士で終わるか。
