もうひとつフランスの楽器を買った:ヴァイオリンがらみではありませんが

火曜〜木曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。気温が下がったものの雨が降って蒸し暑くなってしまいました・・・。雨の中お越し頂いた方、有難うございました。

フランスの楽器をもうひとつ買いました。セールで7,990円(定価でも12,100円)の安価なものです。Arturia MicroLab mk3。パソコンやiPadにUSB接続して使うMIDIキーボード。自分の古いiPhone Xsでは使えなかったけれども、新しいiPhoneなら使えるのではないだろうか。

おもちゃの鍵盤なんて買ってと言われるかも
学校で使ったピアニカ程度の大きさです

2ヶ月前に買ったArturia KeyLab mk3があまりに良くて。音源はパソコンなので同じなのに、鍵盤のタッチでこれほどまでに音楽を演奏する気持ちになるのかと。

で、それなら持ち運びできる小型製品はどうかと思って楽器店で試したら、良い!こんな小さいのに鍵盤はしっかりとしたタッチ・重さと押した深さがある。鍵盤の小ささも感じない。

届いて少し試してみたところ、デジタル楽器によくある難解な操作ではなく直感的に使え、店頭で試した鍵盤タッチも期待以上。25鍵は少ないようにも思ったが、オクターブの切り替えが平易なので問題なし。これでどこでも音楽ができる。長年の悲願だった。

10代の頃からデジタルキーボードを買っては期待はずれを繰り返してきた。YAMAHAもRolandもKORGも多く買った。超小型鍵盤ではKORGのnanoKEYも持っていたが、結局は音楽的な鍵盤があっての鍵盤楽器なんだなあと。長い間かかって、それが分かるようになった。

イタリアの楽器にはこういう機器は少ないため、結局はフランスの楽器になった。でもイタリア製鍵盤をArturiaは採用しているため、そのノウハウがあるかもしれない。その鍵盤タッチに国産楽器には得られない音楽性を感じたこと。

日本製のヴァイオリンにも同じことが言えます。残念ながら日本は西洋の感覚と異なる独自の音楽の道に進んでしまっているのかもしれません。それは悪いことではありませんが、同列ではなく別物と捉えた方が。

普通サイズの鍵盤のKeyLab mk3と比べるとこんな大きさです
とても小さい

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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