自分は手段を選ばず上手くなりたい

土曜・日曜は東京にてレッスン。ご利用・お越し頂いた皆様有難うございました。大変に暑いですね。名古屋は40度と。くれぐれもお気をつけてお過ごし下さい。

水泳・ランニング・筋トレの身体作りを始めて6ヶ月目。ダイエットや筋肉増大が目的ではなく、演奏に確実にプラスに働くことが強い動機づけになり継続できている。上手く弾けるようになれるのならこの程度の努力はできる。

「ハイフェッツになれる薬」があったら?「ストラディヴァリの音が出せる魔法」があったら?自分は魂を売っても手に入れたい。ヤバいやつと思われるかもしれないが、意欲あるヴァイオリニストなら皆、望むのではと思う。だから、肩当てをとっかえひっかえ多くの人がするわけで(単に楽器の持ち方が悪い原因を肩当てのせいにしているケースも多いが・・・)。

もちろんハイフェッツになりストラディヴァリにするためには、音楽やヴァイオリンの観点での努力は必要だ。最低限の音楽の知識、定番の練習課題や曲をみっちりこなし、それから充分に良い楽器を使うことが大前提だ。そもそもハイフェッツを知らない、ストラディヴァリを聴いたことがないでは話にもならない。

けれどもヴァイオリン以外の観点には気づかなかった。まさに盲点だった。

魂を売るよりもかなりお安く実現できるのが身体作りとは気づかなかった。ともすればヴァイオリンを練習するよりも身体の働きを健全にする方が良い演奏ができる、とは思えば当然のことだけれども気づかなかった。この程度の努力で済むならいくらでもできる。こんなところに「ハイフェッツになれる薬」があったとは。

スポーツ用ウェアで音を改善できることも気づかなかった。魂を売るどころか弦よりもはるかに安価に、弦より大きく音色を改善できるのなら、この程度の投資はいくらでもする。楽器・弓はもちろん弦にも松脂にもかなりの投資はしたが、こんな意外なところに「ストラディヴァリの音が出せる魔法」があったとは。

自分はうまく弾けるようになりたい。そのためにはヴァイオリンの枠から超えても自分は手段を選ばない(ヴァイオリンの枠の中で解決したがる方の気持ちも分かります。枠から外れたくはないのでしょう)。

9月もせっせと体育館に通う予定です。すっかり体育館のスタッフの方にも顔を覚えられました^^。

こんな跡になろうとも上手くなれるのなら
このお話はもうちょっと検証の上、後日書きたいと思います^^

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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