火曜〜木曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。急に暑くなった中お越し頂き恐縮です。気候の予想がつきませんね。気候の良い時にと思っていた毛替えと楽器の修理いつお願いしようかなあ・・・。
今回のレッスンにて。ある方からは肩当てについてご相談を。それから別の方からはソーティエが上手くできないとのお伺いを。それぞれ結果が得られるように体験をして頂いた。前者の方には自分の手持ちの肩当てを、後者の方には自分の手持ちの弓をお試し頂き。

上:お試し頂いた剛性の高い肩当て。Viva La Musicaの肩当てです
高剛性の肩当ては良くも悪くも楽器自体が強いのと同じになります
弾くのにも力を要します
下:お試し頂いた引っ掛かりの極度に強い弓。ドミニク・ペカットです
引っ掛かりが強いとソーティエなど跳弓はやりやすくなります
ソーティエは一度感覚をつかめれば一生ものになります
理屈でもお話はするものの経験・体験はより重要と考えている。言葉よりよほど情報量が多いため。可能な限り多くの情報を吸収して頂くことが教育の一つのあり方と思う。経験の積み重ねが自分での問題解決に繋がっていく。もちろん、習う側にある程度の吸収力がないと経験も活かせないが、常に「肩当て?〇〇にしなさい」「ソーティエ?練習不足だ」といった指導は最低の指導だ。その場では簡単だが自分での問題解決ができるようにはならない。
自分自身も各媒体で情報収集もするものの、経験可能なものなら可能な限り実践をと。お金で済むものなら簡単だ。時間が必要な経験はちょっと難しい。タイミングが合わないと得られない一期一会の経験はもっと難しい。それぞれなるべくチャンスを逃さないようにと。

習っていた先生のレッスン記録手帳です
先生が記し生徒に持たせレッスン前に先生に手帳をお出しするスタイル
クロイツェルの練習曲もチャイコフスキーのコンチェルトも10年程もご指導頂きました
楽曲も音階も練習曲も先も進みつつ戻って何度も繰り返しご指導頂く
極めて入念なレッスンは一期一会の自分自身の経験の一つです