4月:身体作りは音作り

水曜・木曜は東京にてレッスン。ゴールデンウィークにもかかわらずお越し頂いた皆様有難うございました。水曜日は自分自身が調子が良くなく、レッスンで違和感を与えてしまっていましたらお詫びします。

4月の総括です。プールに通い始めて1ヶ月。レッスンで不可能だった時を除いては毎日通って1ヶ月のうち27日泳いだことに。当初まともに泳げなかったし、五十肩の後遺症で右腕が上がらず、都度息も上がっていたのが、何とか泳げるように。我ながらよく続いています^^。

水泳は必ずしも期待したような結果ばかりが得られたわけではなく。当初体重が減ったが減少は止まった。これは一般的に言われる通り。そのうちまた減り始めるだろう。改善を期待した左手のしびれは残存。肩こりも変化なし。体調の改善感は無い。むしろ日々身体の疲労感の方が勝る。眠れるようになった感もなし。

ただ五十肩で固まった右肩の可動部は増えた。日々水泳や筋トレで動かして脚はしっかりしてきたかもしれない。

そんな消極的な変化だが、ヴァイオリンの演奏には確かに変化が見られる。発音は鋭くなりうっかりするときつい演奏になりがち。音色も太く大きく。ヴァイオリンやヴィオラから匂いが出てくるので気持ちの問題ではなく物理的に変化したのだろう。また子供の頃に習った曲がスムーズに出てくるようになった。脳の働きも変化したのかもしれない(子供の頃に退化?)。

自分自身での人体実験。アンチエイジングというものかもしれないが、本気で身体を動かして身体つきを戻せば確かにヴァイオリン演奏も若返るものかもしれない。「年取って弾けなくなって」なんて絶対に口に出したくない。

自分としては演奏について大いに発見のあった4月でありました。5月と6月も運動は続けるつもり。日々のヴァイオリン練習の一環と思ったら自分にとっては全然問題なく続くようだ。3ヶ月経てば明瞭な結果が見えると思う。

ヴァイオリンよりもむしろヴィオラの方が音色に違いが現れて興味深い。新作楽器でもオールドでも明らかに音のエネルギーが増した。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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