シゲティ:古い演奏が新しくも感じ

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日曜・月曜は愛知にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。日曜はレッスンの夜間帯が空いていたので愛知県大口町のプールへ。月曜は水泳をお休みにしたら、東京に戻ってきた火曜の水泳が結構しんどくて。毎日の継続は重要です。。

レッスンでご依頼頂いているモーツァルトソナタの準備の中で、ヨゼフ・シゲティの演奏も聴いている。シゲティは新即物主義と呼ばれた演奏スタイルのヴァイオリニスト。もちろん時代は古く録音されている音も古いし、シゲティ特有の演奏技術のスタイルの古さも感じはする。

けれども、主観的になり過ぎないモーツァルトがむしろ現代的に新しい演奏に感じる。

昔はシゲティのバッハ無伴奏を聴いて、「これのどこが名盤?」と思ったものだが、徐々にシゲティの演奏思想の普遍性が分かるようになって来たかもしれない。

レッスンでお話しすることは、極力普遍性を持った内容にしていきたい。「感情を込めて弾きなさい!」といった主観的な演奏はロマン派の一部の時代のもので、それが普遍的と思い違いをしてはいけない。むしろ自分の演奏を客観視できるようにと進めているつもりだ。

「音楽が演奏者から離れて独立した存在として動き始める」自分は演奏者が主体ではなく、そういう音楽自体が主体になった演奏をしたいし、レッスンにお越しの方にもそうあって欲しいなと思っています。多分、そここそが音楽の存在意義なのだから。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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