自分にとってヴァイオリンは体育会系

思うこと1:アメリカの関税政策何なんでしょうね・・・。思いつきで核ミサイルのボタンを押せば簡単に世界滅亡する景色がリアルに見えました。

思うこと2:自分のアルファロメオ147部品が来ないそうで車検から帰ってきません。20年前の車+イタリアだからなあ。

火曜・水曜はレッスン。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。ご自身では分からないかもしれませんが、意識の持ちようで他人に聴いてもらえる演奏ができるようになってきた方もおられ、自分としても嬉しく思いました。長期間の鍛錬の賜物です。

「1日休めば3日遅れる」自分はそう言われて育ったのだが、何があろうとも毎日続ける体育会系は古い考えなのかと思うようにもなっていた。「辛くなったら休め」「負担を感じたら逃げろ」の風潮が現代なのかなと。「練習は楽しく」「本番も楽しく」なんて世の中で言われることに気が滅入っていた。

ところがプールに通って体育会系は昔のままと安心した。豊島区立体育館のプールはレジャー施設ではなくガチの体育会系で、フリーのコースでは大半の方々が老若男女を問わずひたすら泳いだり歩いたりしている。毎日お見かけする方も。プールから出る時には一礼。知っているプールの姿だ。

横のコースで水泳教室が行われていることもあるが、子供向けのは自分の知る体育会系の姿。結構厳しそうだが、子供たちもきちんとそれについていっている。実際、魚のような泳ぎをする人も。厳しい鍛錬の結果なのだろう。

その一方、「大人の水泳教室」に出くわした時は・・・。だらしないのなんの。泳がずおしゃべりの人が多いこと。あ、これ「大人のヴァイオリン教室」に似た景色だと。これじゃ上手くなるわけがないよ。まあ「大人のための〜教室」は上達が目的ではないサークルであり目的が違うのでしょう。

上達が目的のヴァイオリン教室が体育会系だ。
・1日休めば3日遅れる。毎日の練習が当たり前
・口を動かす暇があれば手を動かせ
・練習は心身の負担があって当然。痛みに耐えて練習しろ
・発表会は本当のコンサートホール(自分は名古屋の電気文化会館のザ・コンサートホールで育った)
・発表会前の楽屋は全員必死に練習。おしゃべりなんて無し
・発表会後はうまく弾けなくて泣いている人もいてお通夜

自分はそういう環境で育ったし、それが普通と思いつつ、現実とのギャップに戸惑っていた。

自分は大して泳げないが、自分には居心地の良い環境。この環境の中で日々鍛錬を続ければ、上手くなれると思う。それが予想外だったが嬉しい。

染井霊園の桜はもう終盤です
強風が吹いて文字通りの花吹雪になっていた時も

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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