「新作シャコンヌは手放したのですか?」←手放すどころか大活躍しています

レッスンのお休みを頂きご不便ご迷惑をおかけしました。明日から再開です。

Youtubeに「新作シャコンヌは手放したのですか?」のコメントが。ご返信したが、今朝見たら削除なさっていたのでこちらに。一般的な商品でどなたにでも共有・追体験しうる話題をネタにしようと心がけているが、別に隠すことでもないし自分の所有物なので、これをきっかけにネタにすることに^^。

新作シャコンヌは手放したどころか大活躍しています!今回のお休みで撮影している演奏動画は全て新作シャコンヌ+ドミニク・ペカットの弓にて。演奏動画撮影のついでに撮影した昨日のnoteの記事のカイザー7番冒頭の動画もこの楽器と弓の組み合わせ。

所有していた2挺のうちの2010年のものは数年前にレッスンにお越しの方に強くご要望頂いてお譲り、もう一つの2015年のものは製作から10年ほど経ってとても良い感じの音になって、うちで大活躍中。ネックシェイプを変え、一度ネック上げもしてなど色々整備をしたが、もう新作を感じさせることはほとんどなくなり、弦を選ぶ事も、微妙な調整の必要を感じさせることもなくなり、意識しなければ相当上質のオールドと聴き違えるような音に育った。

ただ、以前のように2挺をダブルケースで愛知に持っていくのは体力的にしんどくなってきてしまってはいるが・・・。愛知のレッスンにお越しの方はご覧になることが少なくなっていると思う。

というわけできちんとうちにいます。現状でも大きな不満はないが、ネックがらみの整備でもう一歩行けるのではと期待。ネックが下がりやすい夏頃に整備をして頂こうかと思っています。

クレモナのオールド名器の中で特に状態が良いものは、スクロールの縁に黒い線が見えることがあります。製作当初にはなかったのですが、触ることで手の汗での経年変化によりこの線が出てきて、とても興味深く感じています。

自分のはニスの傷みも最小限で良い状態を保っています
ただいずれはヒビが入ってくるだろうかとも思います

裏板はニスのヒビが入り始めていますが、今のところは綺麗な状態
完全に音での選択でしたが、この個体は木目が魅力的です

うちのヴァイオリンは海外の展示会にて展示された個体です。No.305です

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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