サイト更新:ヴァイオリンを壊さないために→命ある音を守るため

水曜・木曜は東京にてレッスン。ご利用・お越し頂いた皆様有難うございました。久しぶりにお越しの方もおられ引き続き熱意を持ってヴァイオリンや音楽と接しているご様子にとても嬉しく思いました^^。

サイト更新しました。「ヴァイオリンを壊さないために」のタイトルで、過去記事のリライトですが、内容を大幅に修正し写真も撮り直しました。よろしければどうぞご覧ください。

https://www.violinwakaru.com/wdprs_ex/10/ヴァイオリンを壊さないために

SNSなどに書いたことと別観点から。ヴァイオリンは音が命なんです←当たり前のようなことですが当たり前ではない。

ヴァイオリンなんて物なので壊してしまっても捨ててしまっても構わない。多少壊れても音は出る。それで正しい。けれども、命ある音が楽器としての意味で、壊して音を殺してしまうことはしのびない。ヴァイオリンを守る意味はそこだ。命を失って音の死んだヴァイオリンは形は変わらないが遺骸でしかないのだ。

駒や魂柱のほんのちょっとの加減で音に命が宿ったり死んだ音になったりする。松脂や弦はもちろん、顎当てもペグもテールピースも音に寄与する。全てのバランスの上に今の音が成立しているのだ。今の音が生きて魅力的なら、それは奇跡の組み合わせなのだ。

あらゆる臓器が適切に動いているから日常が得られるのに似ている。ヴァイオリンの音もひとつ臓器の調子が悪くなれば生きることすらできないのだ。

強い衝撃を加えてどこか一箇所が変われば音は変化する。場合によっては二度と戻らない。ヴァイオリンを大事にする意味はそこと思って頂ければ。ヴァイオリニストであっても音がどうでも良い人はいるもので、そういう人にとっては大事にする意味もないお話ですが・・・。

※物なので魔法使いのような弦楽器職人さんに直してもらうと音は息を吹き返します(面白いくらいです)。逆にヤブにかかると生きた音も死んでしまいます。

例えば弦交換ひとつでも音は生きたり死んだりします
オイドクサを買って張れば幸せになれるわけではない(なれる可能性は高いですが)
弦を変えたら演奏技術も楽器の調整も全てバランス調整のやり直しです
人間も命ある生きた音の要素のひとつだからです