水曜・木曜は東京にてレッスン。演奏会直前の方もいらして、本番までの練習計画についてお話しさせて頂きました。「練習では弾けていたけれども本番でメチャクチャ」は直前の練習計画に原因があることも多いもの。ただ単にひたすらな練習では大抵失敗に終わります。お役立て頂ければと。
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弓のスティックに使われるフェルナンブーコ。先日レッスンにお越し頂いた方からフェルナンブーコはブラジルの国名の由来と伺った。教えて頂き有難うございました。
弓の材料としてトルテが採用したとも言われてきたが、National Music Museumの収蔵品を見ると、1600年代、1700年代のトルテ以前の弓にもフェルナンブーコが使われている。一方、スネークウッド(アムレット)やアイアンウッドも多く使用されてきた。

手持ちスネークウッドの弓:縞々模様があります
1790年頃のヴィオラ弓と1800年代初頭?のヴァイオリン弓です
現代ではフェルナンブーコが最上のようも言われるが、歴史的には扱いが異なるかもしれない。スネークウッドは見た目の面白さだけでなく、音の良さも兼ね備えているのでは?と思う。
王族や貴族への献上品とするのなら、目にも耳にも満足させられる材料が採用されるはずだ。実際、音色は上質で音量も非常に豊かだ。フェルナンブーコの弓よりも音の硬さが少なく、耳触りの良さ、味わいの深さ。貴族趣味かもしれない。
フランス革命以降はその貴族趣味こそが嫌われたのかもしれない。それが徐々にフェルナンブーコ至上の扱いになった理由かもしれない。それに伴ってもちろん演奏も変化していく。
ブラジルの話から楽器の材料や歴史的な変遷、演奏についてなど様々なことを連想しました。考えるきっかけを頂いて有難うございました。