土曜は東京にて、日曜・月曜は愛知にてレッスン。特に月曜は大盛況でした。お越し頂いた皆様有難うございました。

ドミニク・ペカットについて思うことが。ペカットといえば、ジャジャ馬で主張が強く融通が効かない剛弓、とされる。でも、そのイメージと実像はいささか異なるのかもしれない。
トルテとの対比で陽と隠、柔と剛、ストラディヴァリとグァルネリ・デル・ジェス、ストラトキャスターとレスポール、政宗と村正、保守党と労働党、民主党と共和党・・・、といった関係だろうか。
そういった知識は持ちつつ、そういうものかな?少し違うのでは?とも思っていた。トルテは凄みが出て、ペカットは繊細かもしれないと。
トルテは個体差が少なく、ペカットは個体差が大きい。トルテの方が見た目の個体差はあるが弾いた感じや音は一貫しているのに対し、ペカットは弾いた雰囲気自体が異なる(ペカットとされるアンリも多いとも言われ、そのためかもしれない)。
トルテは神を思わせる迷いのなさを、ペカットは人間らしく迷う存在に感じる。実際出てくる音楽もトルテは超然としているのに対して、ペカットは情緒的・人間的とも言える。その点でペカットはロマン派が似合う。
ようやく先入観から離れることができるようになったかもしれない。先入観から離れるには多くの実体験が必要なんです・・・。