グァルネリ弦楽四重奏団の本〜おすすめ書籍のひとつ

土曜は東京にて、日曜・月曜は愛知にてレッスン。ご利用&お越しの皆様有難うございました。愛知もすっかり涼しき良い気候になりました。

今回も新幹線で久しぶりの本を読んで行った。「クァルテットの技法〜グァルネリ弦楽四重奏団と語る」という本。改めて読んでみると故玉置先生にご指導頂いたのと同じ内容があるし、意識せずに自分のレッスンでお話している内容も数多く見当たった。かつて読んだ内容はレッスンで活かされているのだなあと。

先日紹介したスメタナ四重奏団の本と同じく、これも「ヴァイオリンがわかる!」の考え方のベースになっているし、演奏に対する姿勢から突っ込んでより実践的な内容を含んでいる。「アンサンブルとは」という事への考えにつながる記述も多く、オーケストラなどをなさる方にも大いにお勧めできる。

多少読みにくい日本語ではあるが・・・。クラシック音楽に熱量があった時代の思想かもしれないが、内容や考え方は決して古びていない。むしろ今こそ演奏する側はただ練習に参加して弾いて飲み会して帰る単なる自分の刹那的な楽しみではなく、こういった熱量を持ちながら弾くと本当に楽しめると思う。

1990年出版のだいぶ古い本なので、図書館の閉架書庫になってしまうかもしれませんが、読む価値はあると思います。また音大生や教える人、アンサンブルの指導者ならこの程度の知識は必須と思います。