水曜・木曜は東京にてレッスン。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。ヴィブラートの音を知ってもらうために、お越しの方はボウイング、私がフィンガリングを。これは、多くの方にしばしばやっている事で今回おふた方に。奇抜なようですが、ヴィブラートや左手のタッチが問題の場合、こんな事でお越しの方の音色がほぼ確実に改善するのですよね・・・。
オイドクサ弦にした手持ちのオールドヴァイオリン。弦のテンションが違うので当然弾き方も変わる。弾き方・持ち方から弓を替えたり松脂を替えたりして上手く音が出る加減を模索中。時々楽器から匂いが出て、これまでに出ていなかった音が出ているのだと嬉しく。
手持ちのヤコブ・ユーリの弓にヒストリカルロジンを塗って弾いてみたらこれまでになく音が出る。もしやと思って、古い缶ベルナルデルの松脂を塗ったらもっと音が出る出る^^。一方、ドミナントを張ったヴァイオリンを弾くと情けない音。
ユーリの弓を購入して20年ほど。悪くない弓とは思っていたけれど、明らかに「良い弓だ!」の実感はなかった。それゆえ、持ち方・弾き方はもちろんフロッグの修理をして頂いたり張る毛や松脂など様々な模索をしてきた。けれども弓の問題と思い込んでオイドクサ弦との組み合わせは試していなかった。チューニングが不安定なためレッスンでは使いにくいし、大人になってから習った先生に「ガットは音はいいんだけどね」と先生に言われた理由も。
ユーリが初めて能力を出せた(とはいえ80%程度だろうと思う)と感じた一瞬でした。弦とのマッチングで弓の能力が出せる場合もあるとは気付かなかった。すごく良い弓だったんだ。20年あきらめないでよかった。

オイドクサじゃないと能力を出せない弓とは思わなかった
弓も楽器とのバランスなので確かにそういうこともあるかもしれない
(楽器と弓の相性はよく言われるし)
そして松脂も弦や弓とのマッチングのものだ