忘れられつつある良識ある音:オイドクサにした

またまた久しぶりの方からご予約を頂き嬉しいのです。それぞれにいろんな事がありつつ、それでもヴァイオリンの事を忘れずに向上心を持ち続けていられる事、教える側としては嬉しい事です。私自身はなかなか忘れられない・捨てられないタイプですが、一般的には忘れられ捨てられてしまう事、多いですよね。

X(旧Twitter)のさらなる収益化=改悪に驚かさる。良識のルールがあった街を収益のために争いの絶えないスラム街にして、スラム街の住人から金を巻き上げるビジネス・・・。まあ、いずれ天罰が下るだろう(古い発想ですが、悪事には天罰が下るものと思います)。まだAppleには性善説的な未来を感じさせるが。

全く関係ないが、I love stringsさんのポイント10倍セールに合わせてヴァイオリン・ヴィオラともにオイドクサを注文した。ヴァイオリンのドミナントも1セット注文し45,300円の大人買い(弦高くなりました・・・)。

で、届いて早速オールドヴァイオリンとオールドヴィオラに張った。人前での演奏の予定はないし、季節の良くなったこのタイミングで(オイドクサは湿度で音程が大きく変わるので使える季節が限られます)。

いいね。硬めの大音量なのに角は丸まった幸せになれる音だね(オイドクサ=柔らかい音ではありません。柔らかい音の印象ならボウイングが不適切です)。良識ある人々が世代を超えて長い時間かけて作り上げていった音。全然便利では無いので忘れ去られ捨てられつつある音。けれども自分にとっては忘れられない・捨て切れないこの良識ある音をしばらく使っていきたいと思います。

湿度の変化で切れやすいしチューニングはとても不安定
ボウイングもフィンガリングも高難易度
値段は高い
でも弦楽器って本当にいい音だねと思えます