立て続けに楽器購入のご相談

日曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。この日は立て続けにヴァイオリンの購入のご相談とと弓の購入のご相談を頂きました。1日に2回楽器のご相談を頂くのは割と珍しい。喜んでご相談を伺いアドバイスさせて頂きました。

昔気質のヴァイオリンの先生にありがちな「この楽器を買いなさい!」「こんな楽器は買うな!」と一方的に結論を出すような言動は現代ではハラスメント=犯罪だろう。他人に大きなお金を動かさせる権利はないし、買うなという権利も教える側ごときにはない。自分にできることはその楽器を判断するための情報をお出しするところまでで、判断はその情報を参考にご自身でなさること。

お持ちになったヴァイオリン・弓の資料やオークション価格のリストをお見せして、どう言う製作者によるものか・価格がどれほどが適正なのかをお示しする。それから状態の善し悪しなど良い点・悪い点をお示しし、ご希望であれば弾いて差し上げる。

ネット情報は玉石混交なので、こういうヴァイオリン製作家の資料をベースにお示しします
意見は求められなければ言わないようにしています

今回ご相談頂いた一方はブランドはあるが性能は良くなくそこそこ高額なヴァイオリン、他方はノーブランドだけれども性能は良く安価な弓。もちろん両方ともメリット・デメリットがあり存在意義があるわけで、安易に良い悪いと言ってはいけない。それぞれのメリット・デメリットをご提示させて頂いた。

ブランドだけに目が眩んではアドバイスにならないし、性能一辺倒になってブランドを求める気持ちを否定してもいけない。ブランドが心の支えになることもあるからだ。ブランドと性能を天秤にかけた情報のお示し方がアドバイスと思う。

自分自身は性能重視・効率重視ですけどね・・・。それはストラディヴァリやグァルネリ、トルテやペカットまで名のある製作者のものも大量に触ったからの結論でして。迷ったら素直に「欲しい」と思う自分の感性を信じるのがよろしいかとは思います。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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