土曜・日曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。それにしても雨が降り続きました(今日は久しぶりの晴れ)。緩んだ地盤にはくれぐれもお気をつけてお過ごし下さい。
久しぶりに晴れて、風が強いので楽器のケースを干す日和。弱めに掃除機をかけて、かるくはたいて、通常は陰干しを推奨するが、うちの場合はオールド楽器が多いので虫の発生を懸念して短時間天日干しを(虫は要するに不潔なところに出るので)。

リボー二のダブルケースとムサフィアのヴィオラのケースを干し

リボー二のシングルケースも弓の6本ケースも日光に当てて

ケースを冷ましてからでないと楽器は入れられないので、その間、みなさん待機して頂き^^
併せてエレキギターやエレキベースも風通し中
(電気楽器はイメージよりはるかにデリケートです)
ヴァイオリンのレッスンで「指導」をされがちなのは、姿勢や持ち方。「楽器を高く!」「肘を上げて!」「指を立てて!」など「!」を付けた言い方で指導されるもの。でも、名演奏家でもそれぞれかなり違うもの。どれもがそれぞれの人には正しい。
指導者が答がひとつと思っているのならあまりに稚拙な見解だろう。まして自分の極端なやり方が正解と安易に思っている人の意見は聞くに値しない。
うちでは「人として程々に」を重視する。「程々に」を知るには極端を知る必要もあるだろうし、極端なやり方を試す価値はある。例えば、楽器の高さも高い/低いいずれもメリットもデメリットもあるが、その中庸な加減がとりあえずの落とし所だろう。
人として極端なことをやらなければいけない楽器なら500年近くも歴史は続かない。また中庸だからこそ難しいのだ(変人になるのは簡単だ。普通の人になることの方がよほど難しい)。
結果としても、究極の中庸:普遍性を求める。それがクラシック音楽なのだから。