土曜・日曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。相変わらず暑い中、お越し頂き恐縮です。
CDを整理して、長らく眠っていたクラシック音楽のDVDが日の目を見た。再生装置も古い2005年モデルのMac miniを押入れから発掘して、DVDがまともに観られるようになった。

20年前のMac mini(懐かしのG4です)が使えるレベルで動くのですよね
こういうところAppleは信頼度が高いです
DVD再生装置としては使いやすくも
Home Podを重しにして振動を抑え込んでいます
演奏家の映像は動画サイトで観るようになってしまっていたが、久しぶりに腰を落ち着けてDVDを。グリュミオー、シェリング、スターン、ローザンド、フェラス、それからレオニード・コーガン。

レオニード・コーガン。そんな人知らないよと言われるかもしれないが、ある意味現代のヴァイオリン演奏のスタイルを作った人のひとり。それからヴァイオリンと国家との関係を考える上でも重要人物だ。
旧ソビエトを象徴する演奏家のひとりで、オイストラフより鋭く冷たい方向のいささか攻撃的な演奏が特徴と言える。その印象がソビエトらしさを連想させもしたし、現代的であるとも言える。国家から貸与されたグァルネリを使ったとされるがそれは実はヴィヨームだったとも。そして58歳で列車での移動中に心臓発作で急死したとされる。これもソビエトらしい話だ。
私事の昔話ですが・・・。若かりし自分は少ない情報を手掛かりに様々な巨匠の演奏を真似た。
コーガンの背中が過度に反っている独特な演奏スタイルは真似したことがなかった。思い立って、いささか奇妙に思える姿勢を真似したら、あの音が出せた!いろいろ真似をしていた当時よりヴァイオリンも弓も良いものを使うようになったためだろうか。おお!この音だ!と。
あの演奏スタイルがその音を生んでいたとは。チャイコフスキーのコンチェルトがとても似合う。レッスンではお話しないだろう弾き方だけれど、自分の引き出しがひとつ増えて嬉しい^^。