木曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。今回初めてお越しの方もおられ嬉しく思いました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
台風、帰省先やご旅行先からの移動に不便をされている方もいらっしゃるかもしれません。穏やかではないかとも思いますがトラブルに巻き込まれないようお気をつけ下さい。少しだけ急がなければ大丈夫なものですので。
サイト更新をした。練習できない時の演奏技術の維持と練習の間が空いて後退してしまった時の復元についての記事。旧記事と同じタイトルだが、結局かなりの部分を書き直した。
https://www.violinwakaru.com/wdprs_ex/10/練習できない時の維持と後退時の復元
練習の間が空いてしまうケースも様々だ。30年というケースもある。これまでレッスンでも復元のご要望を頂いたことは何度もある。復元のご要望も大歓迎だ。
現状に応じてスタートラインは変える。30年も経てば別人かとも思うが、それでも1からやり直しのケースはほとんどない。1からやり直す必要がある場合は、衰えたわけではなくかつての指導に問題があったのかもしれない(昔はやたら力を入れさせられたもの)。演奏技術に大問題がなくても楽器や弓に問題が認められる場合もある。弦の張り替えや弓の毛替えなど軽整備だけで済むのか、ネック上げなどの修理が必要なのか。
復元には総合的評価が必要だ。演奏技術の現状・楽器の現状の評価からはじまり、大雑把に向かうべき先のご提案、適切な弾き方のご提案を含めて、復元の開始となる。
古い建築物の修理に似ているかもしれない。全部建て直した方が早いかもしれないが、かつての建築家の仕事に敬意をもち、なるべく使える部分は利用して、傷んだ部分や現代の法規に合わない部分は後で修正可能なように配慮しつつ修理していくのが復元作業としては望ましい。
「自分のやり方と違うから全部やり直せ」「ヴァイオリンもダメ楽器だから買い替えろ」という先生が代わるとよくある否定的スタンスは自分は取らない。直接は知らないもののかつてご指導なさった先生の尽力を可能な限り尊重したい。思い出も多いだろう楽器もなるべく活用したい。かつての先生の意図を読み取る程度の知識、楽器に必要な修理を判断できる程度の知識は自分にはあると思う。