8月15日:お迎えもお送りもしないが思う心こそが

普段政治的なことや個人的な信条は控えるようにしていますが(岸田総理の総裁選不出馬には驚きましたが。自分は女性総理の誕生に期待したいです。アメリカもハリス氏になるかもしれないし)、6日と15日は例年書かせて頂いています。ご容赦下さい。

迎え火もしなかったし、送り火もしない予定だ。亡き父に「おかえりなさい」とお迎えして、「またね」と送り出してあげたい気持ちはあれど思うだけだ。

象徴的なイベント。実行したって実際には何が変わるわけでもない。移動のコストや労力にも見合わないイベントだ。現代では迎え火も送り火も火災や大気汚染の原因でもあろう。電球を点けておけば用は足りる。速く来てゆっくり帰るキュウリの馬もナスの牛も心の中にあるだけだ。

実行することが大事なのか思うことが大事なのか。

故人を思う心こそが大切だとは思う。戦災だけでなく理不尽に亡くなった方々を思うことも。そして生きている人を思うことも。心身ともに平和の維持とはそういうものかもしれない。

東京の自宅の花壇に一本だけできたナス
お父さんへ<アルファロメオで送ってあげたいが行き先がわからないしナビにも出ないので
このナスに乗ってゆっくり帰ってください

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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思うこと