火曜・水曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。また体調を崩された方、くれぐれもどうぞお大事になさって下さい。コロナも新変異株が流行しているとのこと。どうぞ皆々様ご用心ください。
先日ディスクユニオンに買い取りをお願いした5箱分のCD。10万9千円にもなって驚き!レオニード・コーガンのCDが1枚12,000円の買取価格だなんて、そんな貴重盤を持っていたとは。自分では価値はわからないものですね。
XやらFacebookやらで書いていますが、久しぶりに楽器の修理で感動したお話。
火曜午前中に東中野へ。レゾネイトさんにてオールドヴァイオリン2挺のペグを直して頂いた。いずれもクローソンのペグ(職人さんにとってもクローソンは緊張するのだそうです)。

オールド楽器のひとつの修理内容。ペグがすり減って弦を通す穴の位置がペグボックスの壁に近づいてしまったので新たに穴をあけて頂き。A線は以前直してもらっていたが、今回はD線を。それから元々穴の位置が良くなかったし穴が太すぎたE線も。

もう一方のオールド楽器は、ほんの少しのレベルだがペグ穴とペグとの面がきちんと合っておらず、ペグが動かしにくかったのでA線D線G線のペグの面合わせをして頂いた。
面合わせをして頂いたヴァイオリン。もちろんペグは動かしやすくチューニングしやすくなったが、それ以上に音が激変!
雑味が軽減し、滑らかで透明感ある音になった。ビットレートが上がったというか、音の密度が増したというか。今回ペグの修正はしていないE線の音も滑らかになって、ハイポジションが気持ちよく。この楽器で使える音にならなかったドミニク・ペカットの弓でも弾けるようになったし、楽器の鳴りが変わって少し弦高が低くなった感じになった(実際には弦高は変わっていないが、鳴りが良くなると左手が押さえやすくなる事がある)。
このヴァイオリンでこれまで問題と思っていた事が、まさかペグの修正で解決するとは!本当に有難うございました!