ヴァイオリンも歴史の中で様々な試みがされてきました。受け入れられたアイディア/淘汰されたアイディアは数多くあります。その中で、ある程度普及した形状のヴァイオリンについてご紹介したいと思います。いろんなアイディアのものが存在しますが、私自身が弾かせてもらった経験のあるものを中心にご紹介します。
シャノーのヴァイオリン。f字孔や胴体の形がだいぶシンプルですし、テールピースはほぼ無くなり、スクロールも反対を向いています。意外と普通のヴァイオリンの音です。
私が弾かせてもらったのは有名な製作者のもので胴体の形状がこういう形状でした。音はその製作家にしてはやや即物的でしたが概ね普通の感じでした。
ポシェット(キット)。ダンシングマスターとも言われるダンスの先生が使ったとされる小型ヴァイオリンです。周りの人が振り向く様子、音楽の力を感じます。
私が弾いたのはカルロ・ベルゴンツィのオールドのものと新作楽器。ベルゴンツィであっても音は良くありませんでした。ただこういう楽器でダンスが教えられたと思うと歴史が立体的になって面白いです。
ストローヴァイオリン。胴体で増幅する代わりにラッパがついています。
ご厚意でしばらく貸していただき弾いたことがあります。何とも懐かしいような哀愁ある音色&楽器の重量が重かったです。
次のものは私は弾いたことがありません。ただ楽器の歴史を変えうるものなので弾いてみたいと思います。
3Dプリンターで出力したヴァイオリン。かなり普通の音というかむしろそこそこの木製ヴァイオリンより良いかもしれません。下のものは木目やパフリングなどを印刷したものだそう。安価な楽器はこれで良いのかもしれません。

貸して頂いていたストローヴァイオリンです。皆様にしばらくご覧頂けるようにしていましたので、長くレッスンにお越しの方はご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。