確定申告&ツィガーヌ

火曜は夕方に東京にてレッスン。雨の中お越し頂き有難うございました。

火曜の午前中に豊島税務署へ確定申告に。期待していた怒号の飛び交う一触即発な感じは全くなく、閑散とした庁舎で何事もなく提出してきた。日本はまだまだ余裕があるのか・・・。

豊島税務署の確定申告提出会場。実に静かでした
それとも皆、確定申告ボイコット?←そんな事しても無意味と思うが

レッスンでお話するラヴェル「ツィガーヌ」の勉強。この曲はラヴェル的ツィゴイネルワイゼンだ。ただ、ピカソのキュビズムによる絵画を音にしたような曲だ。近い時代かついずれもスペインに関わりがある。

音楽は音楽教育の中では他の文化と切り離して考えがちだが大いに関連がある。その時代の絵画を観ることは音楽解釈の上でもとても重要で、共通点を見出したり音楽から見える景色を考える上で大いに参考になる。演奏家が見えている景色が音になるのだ。

手持ちの1925年のフェティークの弓で弾いてみたら、濃すぎない音がこの曲に似合うような気もした。面白い。

現代の政治状況とバンクシーのアートは無関係では無いだろう。確定申告会場に皮肉なアートが描かれる日は近いかもしれない。

なお名ピアニストのリパッティが「ツィガーヌ」という曲を作曲しているそうだ。Apple Musicで聴いてみた。・・・駄作だ・・・。演奏の才能と作曲の才能は必ずしも一致しないようだ・・・。