水曜・木曜は東京にてレッスン。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。何だか急に春めいて暖かくなりました。
相変わらずブルッフ「スコットランド幻想曲」を練習中。新作ヴァイオリンを弾き込む目的があるので、強い音の出るペカットや来月の本番で使うリュポで弾いていた。
ふとヴォアランで弾いてみたらどうだろうと試してみたら、え、ヴォアランこんなに良い弓だっけと思うくらい「スコットランド幻想曲」が弾きやすくなった。
うちのヴォアランは1880年ごろ。「スコットランド幻想曲」は1880年頃の作だ。そして「スコットランド幻想曲」はヴォアランを愛用していたとされるサラサーテのために書かれた曲だ。三位一体になりうる組み合わせかもしれない。
道具があって演奏家があって曲が生まれる。この関係に軽く感動を覚えた。音楽ってそういうものなんだと。道具は善し悪しではなく合う合わないなのだ。そして「調和」が音楽なのだ。
音楽の「正しさ」が分かったようにも思える。演奏や楽器の「正しさ」を求めてきた人生なので、少しでも手掛かりらしきものが得られることは嬉しい。

うちのヴォアラン。巻皮はなしにして銀糸で巻いて頂きました。
製作当初の姿に近いはず