ストラディヴァリいらない/買えないの命題

とある方の自動車ブログで興味深い話。この方はランボルギーニにお乗りだ。

・失敗は全て周りのせいにして何年何十年経っても何一つ変わらない人達
 その結果、ボロボロの低価格車に乗っている人
 →「フェラーリはいらない」
・日々努力して考えて、新しい事を自分の中に取り組んでいる人達
 その結果フェラーリに相当する車に乗れる人達
 →「フェラーリは自分には買えない」
と言うと。ヴァイオリンの場合でも通用する興味深い話だ。

ハナから「ストラディヴァリをいらない」と言う人と「ストラディヴァリは今の自分には買えない」と言う人。もちろん楽器だけでなく、「メンデルスゾーンは弾かない」と「メンデルスゾーンは今の自分には弾けない」といった命題と同じだ。前者は上達できない人で後者は上達できる人。

根本的な気持ちの持ちようだろう。拒否する人と受け入れる人との違いだ。

自分自身は後者でありたいし、痛々しい勘違いかもしれないけれども自分にできると思い込んで行動した事で現在の自分がある。可能な限り拒否はせず実践して物や経験を集めてきた(もちろんその分しんどいことも。「まるごとヴァイオリンの本」は書くのが本当にしんどかった^^;)。だから他人でも実践を続ける人は好きだ。レッスンにお越しの方でそう言う方は必ず成長させることができる(年齢とは関係ない)。

逆に拒絶の繰り返しで生きている人は周りからも拒絶されてしまうかな・・・。そう言う人はあまり付き合いたく無いし、自分はそうはありたくないかな・・・。そしてヴァイオリンのX(Twitter)ではそう言う人が目立つかな。そこが上達・下達の分かれ道かな。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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