こんな時だからバッハ

元旦から大事件の連続(海外でも大事件が)。大事件時におなじみの「悲劇の印象操作」や「悪者探し」で溜飲を下げさせる報道姿勢には違和感がありますが、2024年は来し方行く末や哲学を考える機会になるかもしれません。

音楽ですとバッハがその代表例と言えます。聴くたびに弾くたびに景色が変わって無限にある別側面が見える表情の変化や永遠の時間を感じさせる終わりのない音楽です。

ヴァイオリンの曲ですと、
・ヴァイオリン協奏曲1番と2番
・ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ
・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
が有名と言えます。

また各ヴァイオリン教本に含まれる、「メヌエット」や「ブーレ」も先入観を排して聴けば無限の景色の見える終わりのない曲です。

哲学的な曲としてお勧めしたいのはバッハの遺作と言える「フーガの技法」です。楽器の指定はありませんがオルガン版を好んでいます(ヘルムート・ヴァルヒャの演奏が好み)。最後に途切れてしまう終末からは多くの事を考えさせられます。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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