不評であろう蔵出し書籍シリーズ。私自身が多くのヴァイオリニストと少しばかり異なるヴァイオリン人生を辿るようになった原点と言える書籍です。

多くのヴァイオリニストと同じくヴァイオリンを嫌々習っていた中学生の頃、
実家近くの愛知県扶桑町図書館で手に取ったのです

スポーツ新聞を思わせるような刺激的な目次
中学生の自分にはとても興味深く感じました
キャッチーな目次だけでなく文章もあまりに単純化された断定的な書き方。中学生の自分には分かりやすく刺激的でした。今なら、学者の書いた書籍とはとても思えないトンデモ本とみなすでしょう。けれども昭和の頃はこれがヴァイオリンの少し詳しい人の共通意識でした(現代でも引きずっています)。
楽譜をこなして先生に指摘された事を修正する日々から、この書籍を通じてヴァイオリンの世界に興味を持つことになりました。その点で、内容の慎重さや真偽はともかく自分にとって大事な書籍です。