多分ウケの悪い蔵出しシリーズ。カールフレッシュ「ヴァイオリン演奏の技法」。

「ヴァイオリンの聖書」とも呼ばれた書籍です。当時としても高額かつ著しく読みにくいです。でもこれで皆勉強したもの。ヴァイオリンを真面目に取り組む人は誰もが読んでいた共通認識のひとつと言えると思います。
自分はその世代よりは後ですが、中学生だったか高校生だったかの頃にお小遣いをはたいて名古屋の伏見のヤマハでまで出かけて買って頑張って読んだ本です。懐かしいね。
フィーリングと思っていたヴァイオリン演奏がロジックでできていることをこの本を通して初めて知ったんじゃないかな。その意味で自分にとってはとても大事な本です。
読みにくいのでお勧めをするわけではありませんが、古書店や図書館などで見つけたら開いてみてはと思います。また教える人なら知っておく必要のある書籍です。この書籍の上に、ガラミアンもサイモン・フィッシャーも成り立っているものですので。