昭和5年のヴァイオリン名曲集

興味の無い方には全く興味が無いであろう蔵出し手持ちの書籍シリーズ。先日の大掃除で久しぶりに開いた昭和5年の「ヴァイオリン名曲集」

通好みの曲が多く入っているため神保町の古本屋さんで見つけて買ったもの。IMSLPが利用できる前はこうやって楽譜を見つけては買い集めていた。安価だったのだと思う。

クライスラア「ヴイーン狂想曲」、サラサーテ「流浪者の歌」、シウマン「夢想」といった現代のヴァイオリン名曲集に入っている曲も、ヴイニアフスキイやモスコフスキイ、アルベニイスといった少し通好みの曲も入っている。クライスラーは存命中だったはずで画期的かつ意欲的な世界音楽全集だったのだろうか。

フィンガリングも全然おかしくない。誤植や位置がおかしい部分はある
外国の楽譜の丸写しかもしれないが大変な努力だっただろう

昭和5年の時点で存命中だった「この道の大家イザイ氏」。ヨアヒムの楽譜とイザイの音の違いについての記述のようです。こういう先人の努力を見ると頑張らなくちゃと思います。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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楽器や弓、アクセサリーの話