ヴァイオリン本体はイタリア製が優れていると定評があります。大きく明るく前向きな音で表情豊かと一般論では言えるでしょうか。パヴァロッティの歌声と同質なものと言えます。こういう音が求められるヴァイオリンの音なのでしょう。
イタリアのヴァイオリンを使っていなくても、そういうつもりで音を出そうとするのはヴァイオリンらしい音で弾けるという事です。同じ声でも、そういう歌い方をしなければパヴァロッティにはなり得ないのと同じです。決して怒鳴り声でも叫び声でもありません。遠くに届くスケールの大きい声。
できればイタリアの曲。何も難しい曲でなくても、スズキ2巻「妖精の踊り」やヴィヴァルディのイ短調協奏曲をイタリアの歌のように弾こうと努力するのは、テクニック上でもヴァイオリンらしい音につながるはずです。