音色の問題は解決できる自信はあります。レッスンでもほぼ100%で解決できていると思います。楽器の側でも「良い音」は多く知っている経験はあります。
ただ、それをどう思われるかはご自分次第だろうかなとも思います。これまでガリガリの音色で弾いていた人が、ノイズの少ない豊かな音色になっても、ご自分では物足りない音色に感じてしまう事でしょう。1回2回のレッスンではたちまち戻ってしまうことでしょう。
スパイスだらけの料理に慣れた人がスパイスを最小限にした時に美味しさが分かるだろうか。スパイスは最小限だから元の味が引き立つもの。スパイスの味しかしない音を良い音と感じているのなら、素材の音は知り得ないと思います。
単に技術的な解決だけでなく、音の美意識を伝える事。技術よりもこちらがかなり時間がかかります。よくあるギラギラした音のストラディヴァリではなく、上質なストラディヴァリの音を良いと思える美意識の構築は結構大変です。