先生にどんな時もレッスンして頂いたから

日曜は東京にてレッスン。土曜は元々ご予約が少なく私側で埋めさせて頂きました。お越しの皆様有難うございました。普通にレッスンができていればと願っております。

と申しますのは、身体の痛みが激しくて鎮痛剤を飲んでのレッスンになってしまいました。

先日転びかけた時に横っ腹・背中を痛くして、鼻をかんだりクシャミをするだけでもひどく痛み、肋骨が折れたのかと思った。これは2日ほどで軽減したものの、今度は右肩が五十肩?に。こちらも鎮痛剤を飲まないと寝られないくらいの痛みで。トホホ。

右腕が上がらないので厳しいけれど、重心がやや先のユーリの弓で、右肘を下げるドイツ式の弾き方で、ヴァイオリンも肩当てなしにして楽器を平たくなるようにしたらどうにか弾ける。しかも音程も取れる。オールドボウとドイツ式の弾き方、肩当てなしは身体に負担が少ないのだなあと、我ながら大発見^^←喜んでいる場合ではない。

肩当てありのヴァイオリンの角度。演奏者目線。
ヴァイオリンが傾きます。

肩当て無しの楽器の角度。演奏者目線。こんなに違うんだね。
この角度の違いでE線が弾ける。
肩当て無しが良いとは一概に言えないものの、この違いは大きい。

「調子の悪い時は休め」が今の風潮だけれども、亡くなるまで習っていた玉置先生はどんなにお具合の悪そうな時でもいつも通りにレッスンをして下さっていた。肺癌で亡くなったが咳き込まれることも多く、薬を飲みに奥の部屋に行かれることもあった。最後に入院なさるまでは先生の都合で休まれることもなかった。

先生には足下にも及ばないが、せめてどんな時も仕事はこなす姿勢だけでも受け継ぎたい。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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