X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。
「情熱的に」と言う一見分かりやすい言葉で思考停止させないようにとレッスンでは気をつけています。「情熱的に」は指導しているようで何の指導にもならない。その感情を表現するのに何をしなければいけないかを伝えることが指導です。ボウイングは?フィンガリングは?アーティキュレーションは?ダイナミクスは?
機械に「情熱的に歌わせるには」の命題と同じです。機械に「情熱的に」と言っても何もできはしない(AIが進化すればできるかもしれないが)。どういうプログラムを組むかが「情熱的に歌わせる」ことです。
こういう理屈の話を嫌う人は多いと思います。でも音楽は感情任せのものではありません。きちんと設計と戦略があってうまく演奏できるものです(このあたりは名演奏家の校訂譜を見ると分かります。感情任せでは決してありません)。