ヴァイオリン好きである条件?〜車好きの条件になぞらえ

土曜は東京にて、日曜は愛知にてレッスン。今回も多くの方にお越し頂き有難うございました。めっきり寒くなりました。どうぞ皆々様体調を崩されませぬようご自愛ください。

今回の富士山。少し冠雪し始めました。冬の到来です。

「アルファ ロメオを所有したことのない人間を車好きとは言えない」。
BBCの自動車番組トップギアの司会者だったジェレミー・クラークソンの言葉だ。それを真に受けてアルファロメオを2台所有してみた。こういう話には自分は割と素直だ(ミーハーとも言える)。

故障しやすいので値段はひどく安くなる。都度手はかかる。愛情が無いと維持できない車だ。でもその愛情に応えてくれる生命ある車だ。そしてその生命感には飽きることがない。これこそが車というものかも知れない。それを感じさせる。

自分のアルファロメオ2台。4Cと147GTA。
修理工場で2台並んだのは続けて修理・整備の必要があったということですが^^;
次にいつ壊れるかドキドキしながら乗るのもスリリング

愛情を必要として、それに応えてくれる対象であること。確かに車好きの条件かも知れない。

では
「XXではない人間はヴァイオリン好きとは言えない」
という命題は?なかなか面白い命題で考える。

例えばストラディヴァリの所有が条件なら、大半の人はヴァイオリン好きでは無いだろう。でもそれは違っていると思う。

「ガット弦を試したことのない人間はヴァイオリン好きとは言えない」

これはなかなか良さそうだ。手をかける必要はあるし、便利とは言えないが、その愛情に確実に応えてくれる。そしてガット弦の音がヴァイオリンの音であり音楽の音でもあるようにも思える。そして飽きることがない。

こういうことを考えるのは楽しい。こういう哲学を考えるには良い季節になりました^^。

これはヴィオラですが、全てガット弦のオイドクサ
この音楽に生命の宿る音こそが弦楽器の音と私は思っています
いつ切れるかとドキドキしながら使うのも、またスリリング^^;

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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