ヴァイオリン選びは自分で

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。

ヴァイオリンを購入する時に先生に選んでもらおうと思う方もいらっしゃるかもしれません。中にはこれを買いなさいと指示する先生もいると聞きます。

うちでは稀なケースを除いて選定はしません。他人の持ち物を選ぶには責任が伴います。

ストラディヴァリやグァルネリまで多くの楽器を弾いたし、ほぼ正確に良し悪しや価格の妥当性も判断できますが、金銭的な責任は持てません。失敗だったら買い取るつもりでないと選定はしてはいけない。ヴァイオリンは金額が大きい反面流動性は低い。そういう商品を担保する財力は自分にはありません。

ご自分で価値判断をして選べるような材料は提供します。私のヴァイオリンや弓を弾いて頂く事で自分で選ぶ手がかりも提供します。けれどもあくまでも選ぶのは自分での姿勢でいます。

※私の楽器を購入価格と同じかより安価にお譲りしたケースはあります。ただ価値判断はできるようにならないだろうなとも思います。価値の分からない自分の持ち物は不幸をもたらします。

例えばこの楽器を見て短時間弾いて的確な価値判断をできなければ
他人に選定する資格はありません

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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