今出している音でモーツァルトが弾けますか?

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。

教える時はニュートラルであることを常に意識します。基礎技術はまずニュートラルをできることですが、ニュートラルをどこに設定するかは難問です。

ヴァイオリンはある意味どんな音色も出せる楽器ですが、とりあえず目指すのはベートーヴェンやモーツァルトなど古典派が弾ける音色にと進め、その後からロマン派もこなせるようにとしています(ただ弾く曲のご要望によっては順序が変わる場合も)。

少し矛盾するようですが、音のあり方はドイツ的ではなくイタリア的になるようにも進めます。

価値観の固定を教える側が行うべきではないのかもしれませんが、音楽の価値付けと楽器の価値付けに合わせています。ベートーヴェンやモーツァルトなど評価の高い音楽に合わせる事、ストラディヴァリやグァルネリなど評価の高い楽器の持つ音色やそういった楽器を弾きこなす演奏技術がニュートラルになると考えています。

今出している音でモーツァルトが弾けますか?常に意識して良い問いと思います。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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