コーヒーを控えて演奏は上手くなったが

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。

コーヒーを飲んで目を覚ましてという方、あるいは人前で弾く時の緊張を和らげるためにお酒に頼る方もいるでしょう。ジャズやロックの著名人には薬物依存も少なくありません。

アルコール中毒だったのは往年の名ヴァイオリニストのヘンリク・シェリングが有名ですし、声楽や管楽器の人は本番前に一杯ひっかけてはしばしば聞くお話です。

緊張でボロボロの演奏になるよりはマシかもしれませんが、これらは結局薬物で演奏の質を悪化させるものに過ぎません。自分はお酒はほとんど飲めないものの、薬物で演奏が良くなることはないと言えます。

私事ですが人前での演奏前1週間はコーヒーを含め控えるのですが、先日の演奏の機会にその後もコーヒーをほとんど飲まないようにしてみました。

それだけのことでヴァイオリンが上手くなることが自分でも分かります。いろんな動作が正確になります。ただ何も面白くも楽しくもなく全てが覚めています。そしていろんな事が神経質に気になり我慢をする事が多くなります。人生としては楽しくないかもしれませんね。

コーヒーとケーキ。楽しい人生には必須のアイテムかもしれません。
ただヴァイオリンを上手く弾ける事と楽しさは相反するかもですね・・・。
正確に音符を音にするマシンが上手い演奏なのもある意味真実です。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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演奏技術のお話やってみました