X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。
多くの方は「ヴァイオリンらしく」弾きたくて練習をなさっていることと思います。けれども、この「ヴァイオリンらしさ」は答えが見つけにくい命題かもしれません。
練習を続けてもヴァイオリンらしい演奏にならないという問題はよく起こります。その原因は音色と音の伸ばし方・繋ぎ方にあると言えます。音程を合わせてもヴァイオリンらしくはならないもの。「一音一音に気持ちを込めて」弾くともっと悪化します。
前に出る音が出せること、息の長いフレージングが可能なことがヴァイオリンの特徴のひとつと言え、その特性を活かしてヴァイオリン曲はできています。
ピアノと何が違うのか、弦楽器だったらギターと何が、ヴィオラやチェロと何が、と考えるのはヴァイオリンらしく弾けるヒントになり得ると思います。ピアノとは遠く、管楽器や歌あるいはエレキギターが近いと私は考えています。さらには東洋とはだいぶ違う西洋文化全体への理解もヴァイオリンらしくなるヒントと思います。