動画でヴァイオリンの音の違いは分かる

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。

弦楽器オークションのTarisioオークションが開催されています。良い楽器のいくつかは動画で音が聴けるようになっていて、大いに参考になります。今回はグァダニーニがトリです。

良い楽器がどんな音がするものなのか、有名な製作者だけれども名器との格の違い、名器だけれど鳴っていない楽器等々。動画では違いは分からないよなんて言われたりもしますが、このような形で比較できると残酷なまでに音の違いになって現れます。MacBookのスピーカーで聴いても音のエネルギー量の違いはよく分かります。

違いが分からなければ、こういうのを多く聴いて違いを分かるようになる訓練もできます。音の違いが分かるようになることは多彩な音色で弾ける第一歩でもあります。

私は無銘・製作者不明の扱いになっているLot.122の”A VIOLIN, 18th CENTURY”が耳に留まりました。この音で2〜3万ユーロなら音に対しては安いと思います。競り上がってしまうかもですが。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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