X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。
弦の値上がりには驚かされます。値上がりに伴って品質が良くなるのなら良いのですが、ピラストロの弦は値上がりに反比例して品質は下がる一方に思えてなりません。
トマスティックのローコスト弦にアルファユーというものがあります。これは全然悪くありません。ヴィジョンやピーターインフェルドに近いやや硬質な現代的な音ですが、特に弱点はありません(製造工程でのローコスト化なのでしょうか)。
安価なヴァイオリンも高価なヴァイオリンもそこそこに鳴らすのが優れた特性です。安価なヴァイオリンでも立派な音が出るのはローコスト弦には必要なことです。ローコスト弦を必要とする人は高価な楽器を使ってはいないためです。
寿命も長いです。愛知に置いてあるヴァイオリンに張ってあり先日改めて確認しましたが、張ってから5年経過しても大きな劣化は感じられませんでした。音は徐々に張りの少ない音になりますが、弦のピッチが不安定にはなっていません(弦は劣化するとピッチが不安定になる)。
弦の値段を気にするのであれば充分選択肢になり得ます。その浮いたお金でレッスンや楽器の調整、それから弓にお金をかけた方がトータルとしてよほど良い音質が得られます。
なおうちではドミナントのADG線を使っています。音色はE線で調整します。変な味付けのついた弦よりもこの方が表現力は豊かと思います。