この人を助けられたと思う瞬間

土曜日は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。急に秋めいて涼しくなりました。どうぞ皆様体調を崩されませぬようご自愛ください。

近所の染井霊園に散歩に行ったらヒガンバナが咲いていました。
きちんと秋は来ていたようです。

ヴァイオリンのレッスンでもその方の根本的な問題を解決できて「この人を助けられた」「これからは進めていける」と思う瞬間がある。深刻な病状から回復させることができたお医者さんは同じような気持ちになるのだろうか。

最近アンサンブルに参加なさった方がおられる。事前にご相談を頂きその対策のためのレッスンとその世界について厳し目にお話させて頂いた。結果、問題なく受け入れてもらえて楽しく過ごせたとご報告を頂き安心した。

これまでもコンサートマスターに抜擢された方、内外の音楽学校を受験なさる方、人前で演奏することになった方、アマオケなどのアンサンブルに参加なさる方etc。ご相談頂いた時には練習の仕方や取り組む姿勢などやるべき事をその都度お話している。それなしには良い結果が得られるわけがないため。

その反面、アンサンブルに入ってあまり弾けなかったり、批判を受けて悲しい思いをしたという方もこれまでにはいらっしゃった。ご相談頂かなかったケースや根本的な問題を解決できておらず明らかに時期尚早なケース、頑張ったけれども曲が難し過ぎたケースなどもある。これらは私自身にとっても悔恨の念にかられる。

何のために上手くなるのか。お越しの方自身にとって良い思いをするためだ。他人に認められ喜んでもらえる演奏をしてはじめて良い思いはできる。そのためには場の価値観や標準的な常識を知る必要があり、それも含めての基礎技術だ。

お越しの方が良い思いをできるよう助ける事。シンプルにそこに焦点を当ててレッスンは進めています。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

石田 朋也をフォローする
レッスンのお話演奏技術のお話驚いた・感動したお話思うこと