目の覚める演奏の魔法があるとしたら

木曜日は東京にてレッスン。8コマと大入りになりました。ご利用&お越しの皆様有難うございました!私も頑張りました^^

金曜日。10月1日のギターとヴァイオリンの演奏に向けた練習のためギターの高矢さんに拙宅にお越し頂いた。Facebookに書いたが丁寧な練習の成果は出たもののつまらない演奏になってしまって落胆した。

レッスンの準備のために夜になって音を作る説明をするための練習を←できない事を要求してはいけないのでレッスンをするために練習が必要なケースがあるのです。

お題は「目の覚める音」。漠然としたお題だが、世の中には上手いだけで眠い演奏は多いもの(だから少なからずお客さんも寝ている。気持ち良いわけではなく単に退屈なのだ)。最初の一音で目を瞠る演奏は希少だ。自分でも参考にすべき演奏を探す時にApple Musicで部分だけを5秒ほど聴いて耳が立つ演奏を選ぶ。5秒退屈なら全体も退屈なもの。

ところで分不相応にアルファロメオの147GTAと4Cに乗っている。いろいろ苦労する車だが、どちらも乗れば必ず面白いし眠くもならない(不思議なくらい居眠り運転になり得ないです)。デザイン、美術、音楽、食べ物にも共通するイタリアの魔法だ。その秘密を垣間見たくて乗っている理由のひとつだ。

分かりつつある魔法は・・・。全体の有機的結合でつくられていることかなあ。そして人間もその結合の一部。全体の統一ができているから不自然さを感じず面白いのだろうか。だから部分が壊れると全体も機能不全になるのかもしれないが・・・。

イタリアのヴァイオリン。言われるほど材料は良いわけでもないし製作精度も高くはない。でも全体のバランスが高度にできているから魅力的な音も出るのでしょう。演奏も同じものだと考えています。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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