8月15日:嘘が露呈した日

オンラインのご利用はあったものの13日14日は愛知レッスンをお休みと致しました。ご不便をおかけ致しました。当初台風は強い勢力で愛知県を直撃する予報で、1959年の伊勢湾台風を連想しました。体験世代ではありませんが、父からよく話を聞いたし実家も台風対策のワイヤーが仕込まれていることからか、台風への恐れが染み付いていると自分でも驚きました。台風の進路の皆様、むしろこれからご用心してお過ごし下さい。

普段政治的なお話は控えるようにしているが、例年通り8月6日と15日は書かせて下さい。

ジャニーズ、ビッグモーター、日本大学など、大組織の嘘が露呈していく。78年前の8月15日は最大級の嘘が露呈した日だ。

自分は貧乏くじ世代に相当し「勉強して良い大学に入れば人生安泰」神話の崩壊を目の当たりにした。誰かに頼れる希望は持てず、信じられるのは自分だけと身に染みているし、他人に対しては自分の言動や行動が嘘にならないよう気にかけている。

ともすれば他人の人生を決定してしまう仕事をしている自覚はある。実際プロの演奏家になった方もおられる。

9割以上の確率でヴァイオリンを上手く弾けるようにして差し上げられると思う。レッスンを受けた気分ではなく実際に上手くすることが自分に期待されていることだろう(教師なら当然と思われそうだが、全然そうではない)。期待に添えなければ嘘になってしまうのだ。

嘘にならないよう確実性を上げる努力はかなりしている。うちのレッスンはフィーリングではなく事実で示す。おそらく他のヴァイオリンの先生より楽器については詳しいし、記憶や聴覚の仕組みについても詳しいはずだ。これらの事実の組み合わせで成果を得られる確率を高くできると思う。

嘘をつかないというわけではない。育て上げることができた時に「私は何もしてませんよ。ご自分の努力の賜物ですよ」という嘘を言いたい。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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