人前での演奏のためのレッスン

土曜は東京にて日曜は愛知にてレッスン。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。人前での演奏を控えている方、人前で演奏が終わったばかりの方もおられ、私の側でも緊張したり安堵したり^^。

「人前での演奏を控えていてうまく弾けないところをチェックして欲しい」のご要望は多い。喜んでやらせて頂いている。

事前に演奏のシーン・形態、演奏の日程をお伺いすることが多い。

演奏のシーンはさまざま。受験やコンクールといったその方の人生がかかっている場合もあれば、家族に聴かせるためというものもある。受験だから力を入れ、家庭内の演奏だから力を抜いてということは全く無いけれども、目的が違うのでアドバイスの内容も変わる。受験やコンクールなら減点されるミスが無いように。家庭内のコンサートなら誰にどのように喜んでもらうか。

アンサンブルなのか、ソロなら伴奏があるのか、オケの団員としてかエキストラとしてか、トップとしてなのか、聴き手は他のヴァイオリン友達なのか等々。それぞれのシーンに応じて対処の方法が変わる。

演奏までの日数によってできること/できないことも。

演奏が直近であればトラブルの元になる事は言ってはいけない。例えばボウイングやフィンガリング、テンポ、強弱を直前に変えると大失敗につながる原因になり得る。むしろ大失敗しないために、ステージに上がるまでのチェックポイント、それから広い会場で弾くための話、演奏で止まってしまわないためののアドバイスをさせて頂くことも多い(演奏は止まる事が最悪)。

もう少し演奏までの日数が長ければ、明らかに不合理な場合に限ってボウイング・フィンガリングを直すなど技術的なお話もできるし、技術的な問題が解決できれば表情についてのご提案ができる場合もある。

演奏は行き当たりばったりなものではなく綿密な計画の上に成り立つもの。そして想定された計画通りに進行するように。人前で演奏する方へのアドバイスとして気をつけていることです。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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