演奏能力の限界〜自分を含め大半の人は普通なので

土曜・日曜は東京にてレッスン。ご利用&お越しの皆様有難うございました。過密ではなかったのですが、身体がだるく休み時間は横になっていました・・・。

熱はないけれどあまりにもだるいので月曜は久喜市の百観音温泉に。少しだるさは軽減しました(改善が見られてよかった)。先週の土曜日から休みなく特に愛知が高密度だったためかなあ・・・。

百観音温泉の観音堂。すっかり春が来ています。
都内から離れここまで来ると花粉症も症状が出ず快適^^。

レッスンで「能力の限界」について伺った。大変に興味深いトピックだ。練習しても上手くならず「もう無理」と思うことは誰しも少なからずあるものだろう。自分自身は認知科学を大学・大学院で学んできたので、その観点でも「能力の限界」は興味深いトピックだ。

それなりに自分にも色々あった結果、概ね次のように考えている。
・多くの人にできることは自分にもできる
・多くの人に生じる問題は自分にも生じる
・自分が特殊であることは少ない

誰しも「自分は変わっている」と思いたいものだ。でも、実際は人並みで普通に過ぎない。これを認めるのは抵抗あることと自分も思う。でも結局のところ自分は特別ではないようだ。

物理的に無理な事をやっていなければ多くの人が通る課題は大体弾けるもの。限界と思う事があるとしたら、物理的に無理をしている場合だ。それはアクセルを踏みながらブレーキを踏んで「速く進まない」と言う事に似るが、この問題はとても多いケースだ。

レッスンでは変わったことは可能な限り避け、どなたにも「普通・ニュートラルであるように」を重視して行っている。その結果、進度の差はあれ、どなたも「ヴァイオリンの音色」を出せるようになっていくし、弾けるようになってくる。

ヴァイオリンの演奏を変わった事と考えてしまうと限界を作ってしまうのかもしれない。そんな事を思います。

百観音温泉の食堂にて。
胃の具合も今ひとつだったため「野菜天とろろ梅つけ蕎麦」を。
多くの人が美味しいと思うものは凡人の自分にも概ね美味しいもの。
美味でした^^。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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