ローズウッドの顎当てを新作ヴァイオリンに

日曜は東京にてレッスン。今回初めてお越しの方もおられ緊張なさったかと思いますが私の側も緊張してレッスンをしていました^^;。お話させて頂いたことがお役に立てばと願っております。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。

先週のお休みのネタが溜まっていまして。顎当てによる音の変化について。

お譲りしたモダンイタリーのヴァイオリンに付けていたクローソンの顎当て。これは割と珍しいローズウッドの材でできている。オールドヴァイオリンにはボックスウッド(つげ)、モダンヴァイオリンにはローズウッド、新作ヴァイオリンにはエボニー(黒檀)がよく選ばれているもので、自分もそれに倣っていた。見た目とも言われるが音とのマッチングと考える。

左:ローズウッド、右:ボックスウッド

ふと「どんな音になるだろうか」と思いついて普段ボックスウッドの顎当てを付けている新作ヴァイオリンでローズウッドを試してみた。これは試した記憶がない。

新作ヴァイオリン特有の「若い音」が軽減し、高音成分の多い華やかな音になって良い響きになったように思える。同じメーカーの同じ形状の顎当てでも材質によって音が異なることは知っていたが、これほど材質がプラスに働く印象はこれまでなかった。確かに材質の選択は楽器の特性とのバランスなんだなと。

興味深く思った。しばらくこのローズウッドの顎当てで続けてみることにしよう。

テールピースなどはボックスウッドのままなので
見た目の違和感はありますが
音色は予想以上に良好になりました^^