ヒルの新製品の松脂〜今のところ良い感じ

火曜・水曜は東京にてレッスン。ご利用&お越し頂いた皆さま有難うございました。長年の問題が今回解決した方もおられ私も嬉しく思いました^^。

Facebookにも書いたがヒルの新製品の松脂を買ってみた。オールドヴァイオリンに関心のある方にとっては特別な名前の「ヒル」と「ベア」が共同開発したというもので去年の9月頃に出たもの。

ヒル&サンズの名前を聞くと楽器好きとしてはときめきます^^。
ヴァイオリンの世界ではちょっと特別な名前です。

今のところとても良い感じ。強力な引っ掛かりはあるが、発音の雑味は無いし、弓を弦から離した時も素直だ。引っ掛かりの強い松脂の場合、塗った直後は良いけれども時間の経過とともにノイズが増えるものも少なくない。塗って1日経過してノイズは増えたが充分コントロールできる程度のノイズだ。

そんなことよりも「ヒル」と「ベア」の名に恥じない質感の高い音とタッチ。ヒルのE線やクローソンのフィッティングパーツに共通する質感の音だ。ガット弦の感触とも言え自分は好きな音&タッチだ。この感触が世界の一流楽器店のセンスだとしたら、自分のセンスがずれていないと分かり嬉しい。

もうしばらく経過観察した上での判断だが、お勧めできる松脂になるかもしれない。圧力をかけてギコギコ弾く人には全く合わない。また上質な楽器と弓で能力を発揮するようだ。その点では万人向けとは言えないかもしれない。

レッスンにお越しの方でご興味がおありでしたらよろしければお試しになってみて下さい。

弓の年代やスタイルによる差、それから分量の差を考慮して
手持ちのこれだけの弓に塗ってみました
この松脂は上質な弓で、より能力を発揮するようです
量はそれほど多くなくてよさそう

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

石田 朋也をフォローする
楽器や弓、アクセサリーの話音色のお話やってみました買ってみました