ヴァイオリンをヴィオラの弓で

木曜は東京にてレッスン4コマ。お話させて頂いた事が明確に良い結果になっていた方がおられ私としては大変嬉しく思いました^^。

金曜は午前中に車のオイル交換に行き、午後は身体を動かしに足立区の舎人公園へ。年末より走れるようになってきたし、身体も柔軟になってきた。鉄棒にぶら下がることすらできなくなっていたのが、できるようになりつつあるのは感動的^^。可能な限り続けよう。

舎人公園は高齢者向けの運動器具が充実しています
これらの器具がまたよく効きます(悲)

ヴァイオリンをヴィオラの弓で弾く事を改めて試みている。奇抜な事ではなく、有名な例ではウィーンフィルのライナー・キュッヒル氏がヴィオラ弓でヴァイオリンを弾くと聞く。

以前もしばらくヴィオラの弓で弾く事を試みた。その当時使っていたヴィオラ弓より現在使っているヴィオラ弓の方が格段に高性能だ。この弓で様々なヴァイオリン曲を弾く試行錯誤は行っていなかった。

ヴィオラ弓の方が音に厚みが出て良いヴァイオリンで弾いている感じとも言える。重音もよりアンサンブル的な音になる。サルタートが容易に弾けることは今回の大発見だ!(これはこの弓だけの特性かもしれないが)

弓を換えることで普段慣れた状況とは異なる環境になり発見が多い。こういった積み重ねは自分にとっては面白い。

おそらく同じ製作者のヴァイオリン弓:上、ヴィオラ弓:下

手持ちのヴィオラ弓はスネークウッド(アムレット)材でできている。スネークウッドの弓はフェルナンブーコに比べ少し音が柔らかい/鈍いとされる。

ふと、もしかしてヴィオラとして音のキャラクターを変えるため意図的なことかと考えた。たまたまかもしれないが、手元のオールド弓のうちスネークウッドやアイアンウッドのものは重い。

そんな説はないのだが、スネークウッドの弓は2ndヴァイオリン用だったりして。フランス革命前の音楽が特別な階級のものだった時代。弓も役割に応じた製作・材料選びが行われたかもしれない。

運動をしているためか、頭が周りいろいろ考える事ができていて嬉しい事です^^。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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