演奏者の見えている景色が聴き手に伝わるので

日曜・月曜は愛知レッスン。今年初の愛知レッスンは6コマ+6コマと盛況でした。しばらくお休みなさっていて久しぶりにお越しの方もおられお元気なご様子に嬉しく思いました。

また火曜・水曜は東京にてレッスン。火曜は夕方のみですが3コマ水曜は7コマと大盛況でした。久しぶりに対面レッスンにお越しの方もおられ嬉しく。ご利用&お越しの皆様有難うございました。

今回の愛知への移動の時も美しい富士山が見られました^^

レッスンで音楽の解釈についてお話することもある。「ここは気持ちを込めて」「ここは情熱的に」といったつまらない事ではない。「聴き手にどんな夢を見させるか」「そのためにどんなストーリー設定をするか」が中心だ。

演奏者の見えているものが聴き手にも見えるもの。演奏者がどれだけリアリティ持って、細部まで設定をしてストーリーを進めていくかが解釈と言える。ストーリーでは漠然とし過ぎる場合は、舞台照明を当てるならどんな色でどんな強さの光かと言ったお話にすることもある。

以前は模範的演奏があって、そのお手本の解釈で弾くものだったが、近年特にバッハなどバロック音楽は以前と全く異なるものになっている。より想像力を膨らまして弾く事が可能になりつつある。

もちろん好き勝手にストーリーをこしらえて弾いて良いわけではなく、あらゆるエビデンスをもとに正しいはずのストーリーを作ることになる。感情に任せた好き勝手な演奏では聴き手に夢は見させられないと思う。

今回のレッスンでは「ファンタジー」という難しいお題。「ファンタジー」とはと考えるのはなかなか楽しいこと。なるべく答えめいた結論めいた事にならないように珍妙な表現も含めてお話させて頂いたが、それでよく聴く演奏になったので自分としては嬉しく^^。