手持ちのヴァイオリンをお譲りすることに

月曜は愛知レッスン2日目6コマ。この日は朝9時から。お越し頂いた皆様有難うございました。火曜は母を病院に連れて行き、大腸ポリープ切除で1泊2日の入院のための煩雑な手続きにウンザリして疲れ、実家に置いてあるアルトワークスを限られた日程で車検を取る交渉にも疲れ・・・。損はするのだけれど有効期限より早く車検を受ける事に。

とはいえ、実家の前の駐車場にいつもいるアルファロメオGTVが動いている姿を見て元気をもらえたり、自分のアルファロメオも修理完了連絡があり元気になれたり^^。禍福は糾える縄の如し。まさにそうですね。

手持ちのヴァイオリンのひとつをレッスンにお越しの方にお譲りすることに。楽器の能力に比べ格安に購入した製作者不明のモダンイタリー(ある程度分かっているものの確証が持てない)。音も作りもモダンイタリーとしては大変良質で超掘り出し物だった。自分でも使っていたし、いずれ必要として下さる方がいらしたらお譲りするにも非常に良いなと。

レッスンでたまたま楽器のお話になり、もしよろしければと言うことで買値でお譲りすることになった。現在納品前チェックと整備を。

35歳頃から10年ほどかけて収入の多くを費やしてヴァイオリンやギターを買い集めてきた。「良い楽器とは」の答えを求め世界的名品も数多く試すことができた。

ヴァイオリン:ストラディヴァリやグァルネリ、弓:トルテやペカット、クラシックギター:ブーシェやアグアド、アコースティックギター:古いMartinD-45やGibson J-45、エレキギター:FenderストラトキャスターやGibsonレスポール、エレキベース:古いFender。

いずれもハイエンドのものを含め多く試す機会に恵まれ、そのうちいくつかは購入した。もちろん失敗も繰り返したが、ヴァイオリン・弓・ギターいずれも自分にとって理想的なものが手元に残った。

(もっとすごい頂上があるのかもしれないが)頂上を多分多くのヴァイオリニストより多く体験して楽器への探究は概ね完了できたかなと思う。次は音楽的に生きた表現を感じ取りたくて、各国の自動車を体験するようにフェーズが変わった(これが音楽や楽器との共通点が多く大変勉強になっています)。

お譲りすることが寂しくなくはないが、元々45歳から10年かけて少しずつ手放していく予定だった(コロナで予定より少し遅れた)。自分にとって役割の終わったものは良い状態で次の世代に引き継ぎたい。

手放す時も欲をかかず。次に必要として頂ける方に楽しんで頂ければ何より。