レッスン内容としてのヴァイオリンの判断・整備

木曜は東京にてレッスン5コマ。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。演奏の向かうべき方向についてお話させて頂いた方もおられ、自分でも重要なテーマと思っています(クラシック音楽だっていつまでも40年前と同じではないのです)。

弓の購入のご相談を頂き、「これは良い弓!」と見解を申し上げその弓を購入なさったケースがある。最近専門店で見てもらい「良い弓!」と言われたとの報告を頂いた。私側としてもおかしな判断ではなかったと安心した^^。

ヴァイオリンの指導と直接関係ないことをレッスンで行う場合がある。楽器についてもそのひとつ。楽器の価値判断・整備ともに確実に結果を出せる知識・技術は持つよう努力はしている。これは一般的なレッスンの範疇からは外れる(先生が必ずしもヴァイオリンに詳しいわけではない)。

楽器のご相談を頂き、その楽器の価値判断をする場合もある。ストラディヴァリやグァルネリ、トルテやペカットも含め多く触った経験から、良いものはある程度分かるつもりだ。その楽器・弓がお買い得かどうかはある程度正しく申し上げられると思う。

レッスンにお越しの方の楽器の整備をする事も多い。駒の角度調整や弦の掃除、各部のネジや位置調整、注油など簡単なことだが、音がおかしい時にこれらが原因の場合がある。適切な状態にご自分で維持できるためにも目の前で説明しながら行っている(楽器屋さんが必ずしも演奏を理解していて適切に整備できるわけでもないため)。

楽器が金額に見合わないものだったり、楽器の整備状態が悪ければ演奏技術も不適切なものになってしまう。楽器も含めトータルとして良い演奏ができるようして差し上げること。それが指導なのだろうとうちでは考えています。

例えば弓のネジの潤滑具合は音色や操作性にも影響します。
弓が適切な音色や操作性にできる状態になっていた上でのボウイングの技術です。